ジャンパ連結器雑記帳
No.1 ジャンパ連結器が好き!
 子供の頃から妻窓からジャンパ線を見るのが好きだった。電車と電車の間に渡されたジャンパ線の描く弧が美しく見えた。お顔にジャンパ線が付いていない電車は嫌いだった。絵本に載っていた餘部鉄橋を渡るキハ82のジャンパ線に痺れた。いつの頃からか、今まで丸いと思っていたジャンパ栓の形が変わった。ジャンパ栓にまるで水道の蛇口のようなハンドルが付いた。中央線に乗るとこのハンドルの付いたジャンパ栓を見るのが楽しみだった。小田急線ではジャンパ線が3本も付いていた。片栓構造のこのジャンパ線は今まで見てきたU字型の弧を描かず、レの字を描いていた。小田急線のこのレの字が何とも言えずカッコ良かった。

 自分で異常だと思った。だれも見向きもしないジャンパ線に一人密かに熱を上げている自分がおかしいと思った。それでもどうしてもジャンパ線に眼がいってしまう。鉄道雑誌の車両関係の記事を見掛けると”ジャンパ”の文字を探しまくった。戸閉め装置はTK○○で〜という文章は見掛けても、”ジャンパ”の文字は出てこない。戸閉め装置の形式が何でそんなに重要なのか?一人ブツブツ言っていた。極希に”KE”の文字が出てくれば、その記事はとてつもなく権威あるものに思えた。それでも昔はそれなりに”KE”の文字を見掛けたと思うが、最近はすっかり見掛けなくなってしまった。

 自分の家にPCがやって来た。すぐさまインタ−ネットで”ジャンパ”を探したが見つからなかった、当然だと思う。周りのホ−ムペ−ジには綺麗な電車の写真が溢れていた。鉄道雑誌では特集でも無い限り観れない電車の写真が瞬時に沢山観ることが出来た。これはすばらしいことだと思った。自分でも何かやってみたいと思った。もし自分がホ−ムペ−ジを作るとしたら、子供の頃、妻窓から観ていたジャンパ線やホロを是非テ−マとして取り上げたいと思った。

 ジャンパ連結器に興味のある士などそう滅多に居るものでは無いと思う。○○線の□□系はどうしたこうしたという話しは聞いても、KE○○は何心でなどと言った話しは間違っても耳に入ってこない。そんな孤独な世界にさまよい込んだ哀れな鉄チャンの独り言を書き綴ろうと思った。

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