ジャンパ連結器雑記帳
No.30 キハ185 3000番台
  今日は四国旅客鉄道株式会社松山運転所に配置されているキハ185 3000・3100番台のジャンパ連結器をご紹介します。キハ185 3000・3100番台はロ−カル運用に就くためにキハ58や65などの一般型気動車と併結出来る様に改造した車です。
  ご存じのように一般型気動車は制御及び補助回路の渡しにKE53×2,放送回路の渡しにKE66を使用します。一方185系特急型気動車は編成単位での運用を前提としている為に新型のKE93を渡しに使っています。従って基本的には両車の併結は出来ないことになります。
  今回キハ185と一般型気動車を連結する際にどの様なジャンパを使うのかが最大の興味でした。KE93をKE53×2に変換するには40系気動車でお馴染みのKE94アダプタ−が思い浮かびますが,3000番台ではアダプタ−を使わずに,右写真のようにKE93+KE53×2特殊両栓ジャンパ線を使います。何と中央東線のクモニ83(KE80+KE58×2)を彷彿とさせるではありませんか!。次の写真は3000番台に新たに設けられたKE66ジャンパ栓受けです。KE93から放送用回路を分けるのではなく,別個に独立してKE66が用意されています。KE66はKE53栓納めの裏側に隠れているのでよく見ないと見逃してしまいます。最後の写真はキハ65とキハ185との連結部を写した

もので,左側がキハ65,右側がキハ185です。KE93+KE53×2がキ185からキハ65へ渡され,反対にKE66がキハ65からキハ185へ渡されていることが判ります。尚写真からも判るとおり冷房用のKE53,KE8とブレ−キ用KE67は使用していません。
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