へんな写真館
その27
 
《 金サワY編成 partV 》

西日本旅客鉄道株式会社しらさぎ号の電連についてご紹介します。


貫通路扉を開け放してホ−ムへ入線するクモハ485
基本編成は既に増結準備を整えてホ−ムで待機している。

誘導旗に従い一時停止を繰り返しながらクハへ近づくクモハ

基本編成と付属編成との貫通部
キハ181を思わせる長いトンネルである。
左写真は8号車クモハから7号車クハを見る。
右写真は7号車クハから8号車クモハを見る。

ス−パ−雷鳥R編成時代のまま松任本所に保留されるクモハ485
1位側には高圧補助(三相)回路用のKE9,
2位側には低圧(制御)回路用のKE70が装着されていますが,
密連下には電気連結器は装着されていません。
ス−パ−雷鳥R編成時代は,増解結を行う先頭車同士の連結部に
高圧補助(三相)回路がジャンパケ−ブルで渡される
非常に珍しい事象がみられました。

JR-W283系オ−シャンアロ−の基本編成と付属編成間に
渡された高圧補助回路(三相)用KE9ジャンパ線
Tc283-500(左)とTc282-500(右)間にはKE9が引き通されている。

中央・総武緩行線201系の基本編成と付属編成間に
引き通された高圧補助(三相)ジャンパ線
手前が高圧補助(三相)用のKE5ジャンパ線で,
奥に見えるのが低圧(制御)用のKE96ジャンパ線。
私は基本編成と付属編成間にジャンパ連結器を使って
高圧補助(三相)を引き通す事例はス−パ−雷鳥号,
オ−シャンアロ−号とこの中央・総武緩行線以外に知りません。

しらさぎ号の米原駅での分割併結を支えるWKE160電気連結器
密連,電連共にカバ−が取り付けられている。
ス−パ−雷鳥時代はジャンパ連結器に依っていた基本・付属
編成間の引き通しであるが,しらさぎ号の米原増解結を行う際に
電気連結器による引き通しに変更された。
しかしながら,しらさぎ号が米原で電連を使用している最中も
ス−パ−雷鳥では依然としてジャンパが使用され続けた。

しらさぎ号のWKE160電気連結器の内部
左は主電連の低圧回路用の接触子
右は副電連の接触子・・・のはずが???
実はしらさぎ号の副電連電連部は
写真のとおりダミ−で中身は空っぽです。

電連後部から車体下に伸びるケ−ブルに注目
主電連用のケ−ブルのみで副電連用ケ−ブルが無い!

クモハ485-200番台の前位ジャンパ連結器
左は1位側高圧補助回路(三相)用KE9栓納めと栓受け
右は2位側低圧回路(制御)用KE70栓納めと栓受け
双方共に栓納めに栓蓋が付いていることが確認出来る。

付属編成の配電区分
新しらさぎ編成では付属編成がNo.1ユニットとなるらしい。

こちらは基本編成の配電区分
No.2, 3ユニットは基本編成が受け持つ。
3〜4号車間には高圧用KE5は引き通されないが,
高圧補助(三相)回路用KE9は引き通される。

この配電区分図は運転室内に掲示されていて,
さらに『7両編成運転時のユニット表示灯はNo.2, No.3が
点灯します。』なる注意書きもあった。

車間に渡される高圧用KE5(奥)と高圧補助用KE9(手前)
KE5とKE9が並ぶ車では双方を判別し難い為に,
KE9の栓蓋や栓に白色を差し識別の容易化を図っている。
余談だが直流車では高圧補助回路用に用いられるKE5だが,
交直流車では高圧回路用として使われることが大きな特徴である。
また,交直流車では電動車ユニット間には高圧回路を
引き通さないという鉄則がある。

Y編成の3・4号車間の連結部
(写真左:サハ481-603, 写真右:モハ484-607)

高圧回路用KE5は渡されず,高圧補助回路用の
KE9のみが渡されている。


         

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