戦後まもなくの1946年に発足したは高速台車振動研究会は三年の活動期間に多くの成果をあげ,その成果を基に各メーカ-から数々の新型台車が世に送り出された。また,1951年に始まったいわゆる相武台実験によりカルダン駆動の効果が確認され,先の高速台車振動研究会の成果と併せて台車技術は大きく進歩してゆくことになる。軸箱支持装置は各メ-カ-から競うように様々な方式が考案され,枕装置も重ね板ばねからコイルばね,そして空気ばねへと進化していった。まさに百花繚乱のごときであった。 一方最近の台車に目を向けてみると軸はり式,モノリンク式,積層ゴム式といったわずかな種類の軸箱支持装置を付けたボルスタレス台車ばかりになり外観上(勿論目に見えない部分は常に進歩しているのは承知しているが)のバラエティ-は明らかに減ってしまった。あれだけ平行リンク式軸箱支持(俗称アルスト-ム式)に拘ってきた小田急も今では新車は軸はり式や積層ゴム式を採用している。技術の進歩や鉄道を取り巻く様々な環境がそうさせていることは理解出来るが,ファンとしては一抹の寂しさを隠せない。 今,2008年となりバラエティ-にあふれていた台車達もそろそろ寿命を向かえ,いよいよ残り少なくなってきた。既にその姿をみることすら叶わぬ台車達も多い。そんな台車達を記録に残すチャンスは今が最後ではないかと思う。そんな思いに駆られて専門書の知識を借りて”台車の世界”と銘打って台車に特化したページを作ってみた。一個人が仕事の合間に撮りためてきた写真が基になっており,充分な量ではないことは十分承知しているつもりである。しかし”昔はこんな台車があったんだ”と思っていただけたら作者としては幸せである。 |
台車カタログ(国鉄・JR) | これ迄撮影してきた国鉄,JR各社の台車を紹介しています。 |
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