KE100A栓受け | |
1992年登場の901系から装備された27心のジャンパ連結器で救援用として使用されました。救援用ということで先頭車の運転席側に装備されます。その後の新系列電車(E233迄)にも多数装備され,珍しいところでは電車の無動力回送牽引機関車として活躍する一部のEF64
1000番台やEF81にも装備されています。 写真はE217系に装備されたKE100Aジャンパ栓受けです。 |
KE100B栓受け | |
209系3000番台は1996年3月の八高線八王子-高麗川間の電化用に投入された。この209系3000番台を救援する際に川越電車区配置のクモヤ143-11と共に装備されたのがKE100Bジャンパ栓受けです。209系3000番台には他のの209系同様に元々救援用のKE100A栓受けが装備されていますが,それとは反対側にクモヤ143-11との連結専用のKE100B栓受けが装備されています。 KE100B栓受けの蓋にはクモヤ143-11との連結専用であることを示す"143"の文字がペイントされています。 |
KE100C栓受け | |
TIMSの伝送速度向上のためシ−ルドされたツイストペアケ−ブルを使用することになり209系などのジャンパケーブルよりもケーブル径が太くなりました。この為に新たにKE100Cジャンパ栓受けおよびKE100D両栓が用意されました。この栓受けはE531やE233などに使用されています。 |
KE100E栓受け | |
EV-E301(ACCUM)に装備されるジャンパ栓受けです。 |
KE100Aジャンパ栓受け内部 | |
技術の進歩により引き通される電流値が小さくなり接触子のコンタクト面積は小さくて済むようになりました。KE70などに比べて接触子がかなり小さくなっていることがお判りいただけると思います。誤差仕込み防止キ−は180°時の位置に確認出来ます。 | |
KE100Bジャンパ栓受け内部 | |
八高線209系およびクモヤ143-11に装備されるKE100Bジャンパ連結器栓受けの内部です。KE100Bは上述したように209系をクモハ143で救援する時に使用するものです。接触子の配置はKE100Aと同じですが,誤差仕込み防止キ−が225°の位置にあり,209系同士を引き通す為のKE100ジャンパ栓が装入出来ないようになっています。 |
KE100栓 | |
KE100の栓の状態です。やはり誤差仕込み防止キ−溝は6時の位置に設けられています。 |
栓納め | |
KE100栓を納める栓納め又は解放栓受けです。銘板を見ても形式名称の記述がないので国鉄時代の栓納めと違い特に形式名は無いようです。 | |
スハフ322357の栓納めでちょうど栓が納っているところです。 |
クヤ208の1位(左側)に装備されたKE100A栓受け |
クハE216の1位(左側)に装備されたKE100A栓受け |
クハE230-27の1位(左側)に装備されたKE100A栓受け |
クハE230の500番台の1位(左側)に装備されたKE100A栓受け |
クハE231-8069の2位(右側)に装備されたKE100A栓受け |
クハE233の1000番台の2位(右側)に装備されたKE100C栓受け |
クハE531の2位(右側)に装備されたKE100C栓受け |
EV-E300-1の1位(左側)に装備されたKE100E栓受け |
クロE654-101の1位,2位に両渡りで装備されたKE100A栓受け。 E655系は1編成しか存在しないので同一形式による救援はあり得なく,自動密着連結器では他の電車ともアダプタ−無しでは連結出来ませんね。 機関車牽引の場合はE655系にブレ−キ読み替え装置が搭載されているので,BP管さえつなげば電源があれば電気指令ブレ−キを,電源がなければ自動ブレ−キを使って運転が出来ます。ではKE100Aは何のため? |
EF64 1030に装備されたKE100C栓受け |
EF81 139に装備されたKE100C栓受け |
D51498に装備されたKE100C栓受け。 蒸気機関車の軸受け温度をセンサ−で測り,その信号を次位の客車へ送る為に使われます。 |
スハフ322357に装備されたKE100C(右端)栓受け |
スロフ12 102に装備されたKE100C栓受け |
2007年2月4日館山駅D51498とスハフ12161の連結部 この時はD51はKE100Aを使用していた。 |
2021年4月18日渋川駅D51498とスハフ32 2357の連結部 測温システムの変更によりD51498の栓受けはKE100Cへ交換されている。 |
オハニ36 11の栓納めからKE100D両栓を外したところ。 栓の内部が僅かに見えます。 |
D51498のKE100C栓受けにKE100D両栓をはめ込むところ。 栓の内部がほんの僅かに見えます。 |
2017年に中原電車区で実施されたE233系8000番台と8500番台との併結試験の様子。主に救援ジャンパとして使われるKE100は,実際に使われているとこを見ることは叶いません。特に両栓は普段は運転席内に収納されており見ることが不可能です。我々が普段見ることが出来る両栓はSLの軸受けの測温信号を送るもの程度しかありません。その様な状況下において この写真は大変貴重なものといえます。この写真は当時の中原電車区がFacebookにあげていた写真を転載しています。(中原電車区さんお許し下さい!) |
209系3000番台車はKE100系栓受けが両渡りに装備されていました。これは1ユニットしか組み込まれない編成の救援のためにクモヤ143との連結を考慮したためで非常に珍し事象です。 奇数向きクハ209の場合,1位にKE100B,2位にKE100Aが装備されていました。 |
他の209系と同じ救援用にはKE100Aが装備されていました。 209系同士を連結する際にはこちらを使用します。 この写真は偶数向きクハ208の1位側です。 |
クハ208の2位側には蓋に143と書かれたKE100B栓受けが装備されていました。クモヤ143-11の救援を受ける際にはこちらを使用します。 |
クモヤ143-11の1位と3位に装備されたKE100B栓受け。写真は3位に装備された状態を示します。これも非常に珍しい事象でした。 |
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