KE53 ジャンパ連結器

栓受け(1)

 KE53には定格24[V]15心の
気動車用と、定格100[V]15心
の80形電車用とがあります。構
造はKE52と同じです。この写真
は電車用のものです。
栓受け(2)

 この栓受けは気動車用のもの
です。
栓受け(3)

 この栓受けはKE53B形と呼ば
れるもので,KE53形のマイナ−
チェンジ版です。栓受け体の角度
がきつくなっていることが特徴で
す。
栓受け(4)

 この栓受けはKE53C形と呼ば
れるもので,58系気動車等で冷
房制御回路の渡しに使用します
外観はご覧のようにKE53B形と
区別が付きません。
栓受け内部(1)

 この写真は80形電車用のもの
です。蓋のストッパ−が錆び付い
て機能しないので、石を挟み込ん
で蓋を開けています。誤差込防
止キ−溝は6時の位置に設けら
れています。
栓受け内部(2)

 この写真は気動車のKE53形
栓の内部を撮したものです。
昔は気動車用として24V仕様が
あったようですが,私が見て歩い
た範囲では気動車にも100V仕
様が使用されていました。誤差込
防止キ−溝は電車のそれと同じ
く真下の6時の位置に設けられて
います。
栓受け内部(3)

 この写真は冷房制御用のKE53C形栓受けの内部を撮したものです。接触子のレイアウト等は
全くKE53と同じですが,誤差込
防止キ−溝が3時の位置に設け
られています。
栓納め(1)

 気動車の世界ではKE53は最
も標準的なジャンパ連結器です
が、電車の世界では80形だけが
使用していました。
栓納め(2)

 キハ58急行形気動車等の冷
房車で,使われていたKE53C
(ヒ−タ−付きはHC)形ジャンパ栓納めです。
栓(1)

 この写真はKE53形栓で心数
を確かめなければKE52とほと
んど区別できません。栓の下部
に誤差込防止のキ−が確認出
来ます。
栓(2)

 この写真はKE53C形栓で,ビ
ニ−ルにくるまれ見難いのです
が,画面左に誤差込防止キ−が
確認出来ます。
電線押さえのグランド化

一番上の写真は最も一般的なKE53形ジャンパ栓のアップです。
栓体からジャンパケ−ブルが出
る部分の防水措置は押さえナッ
ト方式が採られています。
これは栓体からケ−ブルが出る
部分のケ−ブルに,詰めゴムと
呼ばれる,栓体側へ行くほど肉
厚になる筒状のゴムパッキンを
セットします。この上から押さえ
ナットを締めることにより詰めゴ
ムが潰されて防水を図る仕組み
です。
中央の写真はJR北海道用のKE53形ジャンパ栓です。これは
栓体からジャンパケ−ブルが出
る部分の防水を締付グランドに
よる方式へ改良したものです。
栓体とケ−ブルとの間に防水性
の詰物をし,これを締付グランド
により潰すことにより防水を図る
方式です。
下の写真はJR四国のキハ185系3100番台に使われるKE93KE93-KE53特殊両栓ジャンパ線のKE53栓を撮したものです。やは
り締付グランド方式が採られてい
ます。
JR西日本ではWKE53形として
締付グランド方式を観ることが出
来ます。

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