KE85 ジャンパ連結器

栓受け

 昭和43年に登録された定格100[V]、32心のジャンパ連結器で12,14,25、50系客車等に使用されました。KE54の後継モデルといったところです。本体の下部に見える四角い出っ張りはヒ−タ−です。
栓受け内部

 KE54の血筋でしょうか32心の内2心は太い接触子が使われています。誤差込防止キ−は5時の位置についています。ヒ−タ−発熱体は絶縁板(青色部分)の裏側に付いているので外からは見えません。接触子は突合わせ方式です。
栓納め

 KE85用の栓納めKER12形です。この栓納めは12系の床下に装着されたものですが、妻板にも取り付けられるように本体支持腕に角度が付いていることが判ります。床下に装着する場合は、わざわざ床下側に角度のついた台座を設けて、栓納めが水平になるように取り付けます。
栓納め

 この写真はKE85用の栓納めKER12形が妻面に取り付けられた状態を写したものです。
栓納め

  この写真もやはりKE85用の栓納めで,名称はKER13形と言います。締め付け腕の形状がKER12と異なっております。また,栓蓋の形状が独特です。KER13形には2つの種類が存在し,ヒ−タ−付きをKER13-1形と称し写真の様に独特の栓蓋が付きます。一方ヒ−タ−が内蔵されていないものはKER13-2形と称し通常の栓蓋が付きます。
栓納め内部

 内壁に見える白い帯がヒ−タ−発熱体です。その奥にヒ−タ−用の端子板が見えます。上述したように栓納め本体が水平に取り付けられています。最近のジャンパ連結器は栓の首に角度を持たせてあるので、栓受けや栓納めを下向きに取り付ける必要がありません。


 栓側には誤差込防止キ−溝が栓受けとは反対の7時の位置にきます。栓の首部に角度が付いていることが判ります。KE85の場合この角度は60゜となっています。
KE85F

 50系客車に採用されたKE85FKE85形栓受け付きツナギ箱とKE85F特殊栓です。写真左側に見える箱がツナギ箱で側面にフランジ付きの栓受けがあります。このフランジ付き栓受けに挿入されているのがKE85F特殊栓です。ツナギ箱の栓受けと特殊栓とはフランジを介してM10ボルト3本で固定されています。

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