ジャンパ連結器雑記帳
No.2 箱の中ってどうなっているの?
 昔の電車のお顔を見ると箱の中にジャンパ栓をしまっているものがある。今の時代の栓納めとどこが違うのだろか。ずうっと箱の中を見てみたいと思っていました。秩父鉄道の終点に三峰口という駅があり、構内の一部に昔走っていた電気機関車や貨車、電車が保存展示されています。その中のクハニ29号が件の箱形栓納めを付けているではありませんか!。
 その時撮ったのが右の写真です。残念ながら何度もペンキを重ね塗りされいるらしくジャンパ連結器のメ−カ−は調べることが出来ませんでした。箱をよく観察してみると右側に蝶番が有り、左側には蓋を閉めておく留め金がありました。どうやら箱の蓋は右側に開ける開き戸となっているようです。早速留め金を外し、蓋を開けてみました。
 箱の中には綺麗に2本のジャンパ連結器が並べてありました。蓋の底板にちょうどジャンパ栓の首の部分が引っ掛る様に切り込みが入れてあり、そこに栓を差し込んでおく構造であることが判りました。判ってしまえば何でもないことなのですが判るまでが大変でした。でもこんなに大きな箱がお顔に付いていたのでは、狭い車間に入って連結作業を行う、連結手の方はさぞや大変だったことでしょう。
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