ジャンパ連結器雑記帳
No.7 KE58を付けた特急電車
  右の写真は'76/4に京都駅で写した写真です。この写真で一カ所だけ気になるところがあります。それはHP上の写真では判りにくいかもしれませんが、車端左内側のジャンパ連結器がKE58Hだと言うことです。通勤形や近郊形、急行形で見慣れているKE58ですが、特急車に付くと話しは別です。大昔に151系の九州乗り入れの際に使用された以外に私はKE58の使用例を知りません。そこで485系の特集記事を読みあさったところ、この写真の電車が489系であるらしいことが判ってきました。
 

  当時金サワ所属の489系は碓氷峠を越えて上野へ顔を出すと共に、雷鳥号で大阪にも奉公していたことが判りました。485系300番台迄は制御用としてKE70系、高圧及び高圧補助用としてKE5系(この時期だとKE5系はKE9系へ移行しているかもしれません。)を各々使用していますが、489系の場合は横軽関係回路の増加に伴いKE76を追加しています。そうすると、この写真のジャンパ連結器は左よりKE70系(制御)、KE58H(協調回路引き通し)、連結器を跨いでKE9系(高圧補助)、KE70系(EF63連結用)となります。KE76はKE58の進化形で互換性があるので、本来KE76が付くべきところにKE58が付いていても大きな不思議ではありません。しかし、いやしくも金サワ区の看板車両が例えば予備品が切れていた等の理由でKE58を仮付けするとは余り考えられません。また、鉄道雑誌で489系のお顔が写っている写真を色々見てみると、驚いたことにKE58を付けた車を結構見かけるのです(全車かどうかは判りません)。そこで私は何らかの理由があって先頭車のお顔だけKE58Hを付けていると想像しますがいかがでしょうか?。どなた様かこの件についてご存じの方が居られましたら、メ−ルを戴けるとありがたいです。
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