ジャンパ連結器雑記帳 |
No.45 やっと陽の目を見たKE93 (14) |
今回はキハ47基本番台の最終増備車でもあり,またキハ40系列の最終増備車でもある昭和56年度1次債務車キハ47 190〜193のジャンパ連結器についてご紹介します。 |
上の写真は上よりキハ47 2010(旧キハ47 192)とキハ47 2011(旧キハ47 193)の前位連結部を撮したものです。実は本グル−プを撮る為に米子へ4回も通ったのですが,巡り合わせが悪かったのか成果は写真の通りで満足出来るものではありません。ジャンパ関連はやはり前グル−プと差異はありません。 |
上の写真はキハ47 2010の3位と4位妻面とキハ47 2011の後位を撮したものです。延命更新工事を施工されたキハ47 2010の4位の窪みは2位と異なり綺麗に埋められています。ここいらへんに作為が感じられます。 以上駆け足でキハ47基本番台の各グル−プを見て頂きました。キハ40・47・48系列は昭和50年度3次債務車から昭和56年度1次債務車迄合計14回に亘り増備が続けられました。この内昭和51年度2次債務車を除き全ての増備機会にキハ47基本番台は増備されました。昭和51年度2次債務車では数あるキハ40・47・48系列の中でキハ40 500番台のみ501〜520が落成しています。 |
上の写真は上述したように唯一キハ47基本番台が増備されなかった昭和51年度2次債務車であるキハ40 501〜520の内からキハ40 501と502のジャンパ廻りを撮したものです。栓受けはご覧の通りKE53Bが2個両渡りに配置されており,1・4位側腰部の栓納め用の窪みも在りません。従ってジャンパ関連の配置は昭和50年度3次債務車のキハ47 1〜16と変わりはありません。但し本グル−プのスカ−トは2・3位元ダメ管のアングルコックを逃げる為の掻き取りの形状が変わっています。 |
最後にJR北海道で活躍するキハ40系列のジャンパ連結器について少し触れておきます。上の3枚の写真の内,最初の写真はキハ40 838のKE53栓納め部を撮したものです。キハ47基本番台のそれと比べると栓納めの取り付け状態が異なっていることに気づかれたと思います。これは栓納めを暖める為の温水ヒ−タ−が装備されていることによるものです。妻板の栓納め取り付け用の窪みの中に長方形のふくらみがあり,KE53栓納めはこのふくらみの上に取り付けられています。このふくらみの中にディ−ゼル機関から発生した温水を通し栓納めを暖めているのです。真ん中の写真もキハ40
838のKE53B栓受けを撮したものです。写真が暗くて判りにくいのですが,2個のKE53B栓受け体下部に角柱状の温水ヒ−タ−が取り付けられていて,これに配管が接続されている状態が確認出来ます。。これもやはり機関排熱を利用した温水ヒ−タ−で栓受けを保温しているのです。最後の写真はKE94アダプタ−に温水ヒ−タ−が取り付けられた状態を撮したものです。現場ではこれら温水ヒ−タ−のことを”湯たんぽ”と呼んでいると札幌運転所の方に教えて頂きました。 次回はKE93へと話を進めます。 |
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