ジャンパ連結器雑記帳
No.18 栓の装着 (3)
 今日はKE70などの締付腕方式の栓の装着についてお話します。
 締付腕には締付ハンドル,カムピン及びカムロ−ラ−が付いています。栓受け本体には締付腕を受けるキャッチクリップが付いています。また,栓蓋にはカムが付いています。
  栓受けに栓が装着されていない時は栓蓋のカムを締付腕のカムピンが押さえ,また同時に締付腕のカムロ−ラ−は栓受け本体のキャッチクリップに噛み合わさり栓蓋は開きません。栓受けの縁にはO−リングが仕込まれており,平滑仕上げされた栓蓋裏面とで密閉されています。
  栓蓋を開ける時は,締付腕のハンドルを持って手前側に引き上げます。するとカムロ−ラ−がキャッチクリップから外れると同時に,カムピンが栓蓋のカムから外れます。さらに締付腕を引き上げると,締付腕が栓蓋の裾に当たり栓蓋がつられて開きます。充分に締付腕を引き上げると,締付腕の支点に設けられた長穴によって締付腕をその位置で止める事が出来ます。栓の挿脱や点検の際には,この位置で栓蓋を開いた状態で保持することが出来る訳です。
  誤差込防止キ−とミゾを合わせて栓を栓受けに止まるまで挿入します。締付腕を心持ち手前側へ引くと長穴が正規の位置にずれて締付腕を下ろすことが出来ます。締付腕をさら下ろしてくると栓のカムに締付腕のカムロ−ラ−が乗り上げてその力によって確実に栓が挿入されます。締付腕が水平位置まで下りてくると,栓に設けられたストッパで止まります。ここで締付腕のハンドルを締めて行くとネジの作用によりピンが栓の窪みに入り込み締付腕はハンドルをゆるめない限り動かなくなり,栓の脱落防止が確実になります。

  
  栓を外す場合は,ハンドルを廻してゆるめピンを栓の窪みから抜き出します。締付腕を持ち上げて支点の長穴を利用して締付腕を固定します。後は栓を手で持って引き抜きます。
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