ジャンパ連結器雑記帳
No.21 381系
  今日は西日本旅客鉄道株式会社出雲鉄道部出雲車両支部と日根野電車区に配置されている381系のジャンパ連結器についてお話します。
  出雲車両支部の381系やくも号は編成によって,右写真の様にクモハ381先頭部とサロ381が連結されています。クモハ381先頭部のジャンパ連結器栓受けは,通常通り床下スカ−ト部に取り付けられていまが,サロ381のジャンパ連結器栓受けは妻面の窪みに取り付けられています。そこで両車を連結する場合,ジャンパ連結器栓受けの高さに大きな差が出来てしまいます。この高低差を解決する為に,この部分の連結に使用されるジャンパ線は通常のものよりも長い特殊なものが使用されます。
  次の写真は問題の連結部に渡された三相用KE5両栓ジャンパ線です。サロ381の妻板窪みの三相用KE5Fジャンパ栓受けとクモハ381スカ−ト部のKE5ジャンパ栓受けとが,長い両栓ジャンパ線によって連結されています。
  ちなみにKE5Fジャンパ栓受けの左隣に見えるのは,高圧用のKE6Fジャンパ栓受けです。サロ側は先頭よりMc+M+Tsとユニットが構成されており,クモハ側もMc+M+Tとユニットが構成されているのでサロとクモハの間には高圧回路は渡されません。
  次の写真は問題の連結部の低圧側でサロのKE91Fジャンパ栓受けとクモハのKE91Hジャンパ栓受けとに渡されたKE91両栓ジャンパ線で,通常の妻板同士に渡されるものよりも長いものが使われています。
  次の写真は日根野電車区の381系くろしお号の一部の編成で見られるモハ380とクハ381との連結部です。白浜での増解結を考慮してモハ380・クハ381共に500番台の番号が与えられて電気連結器を装備しています。この電気連結器は三相回路も同時に引き通せるもので西日本旅客鉄道株式会社内でポピュラ−なWKE400と呼ばれるものです。
 やくも号とは対照的にくろしお号では貫通路が塞がれており,モハとクハの間は通り抜けが出来ず,まさに増解結を意識した連結部です。


 
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