ジャンパ連結器雑記帳

No.54 ゆうマニ(マニ50 2186)に会いに行く



2014年11月18日ゆうマニことマニ50 2186とリゾ−トエクスプレスゆうとの併結回送列車が走るとのことで水郡線上菅谷駅に向かった。編成は水戸側よりDE10 1685(宇)+マニ20 2186(水スイ)+クロ484-2+モロ484-3+モロ485-1+サロ485-1+モロ484-2+クモロ485-2の編成であった。私の興味はマニ50 2186とリゾ−トエクスプレスゆうの間に渡される三相ジャンパでした。
上の写真はクロ484-2の連結部で,向かって左よりKE70,密着連結器,KE76,KE10の配置となっています。特急型電車に使われる三相ジャンパはKE5又はKE9でしたが,リゾ−トエクスプレスゆうはKE10を使っています。KE10は客車に使われる三相ジャンパです。これは見に行くしかないとのことで水戸に前泊し午前6時には上菅谷駅に立っていました。
上の写真はマニ50 2186の端部の写真で1位にはKE10ジャンパ栓受けが装備されています。
上の写真はマニ50 2186の1位とクロ484-2の2位間に渡されたKE10両栓ジャンパです。下の写真はクロ484-2の1位とマニ50 2186の2位間の様子ですが,何も引き通されていません。すなわち,ゆうマニとリゾ−トエクスプレスゆうとの間は三相電源用渡りのみだということが判ります。
上の2葉の写真はゆうマニとゆうとの間に引き通されたKE10両栓ジャンパを,マニ側とクロ側から各々撮ったものです。カッコいいですね。
上の写真はクロ484-2の4位とモロ484-3の3位との間に渡される高圧用KE5(奥)と三相用KE9(手前)です。
上の写真はモロ484-3の1位とモロ485-1の3位との渡しです。MM'ユニット内の高圧ツナギで多数のコネクタを使用しています。
上の写真はモロ485-1(左)の1位とサロ485-1(右)の3位に渡された三相用KE9です。交直流と交流車はMM'ユニット同士間に高圧を引き通さないのでKE5は渡されていません。
上の写真はサロ485-1(左)の1位とモロ484-2(右)の3位に渡されるKE5とKE9です。サロへの母線はモロ484-2から引き通されています。
上の写真はモロ484-2(左)の1位とクモロ485-2(右)の3位との間のMM'ユニット内の引通しです。やはり多数のコネクタが使われています。リゾ−トエクスプレスゆうはマニ50 2186と連結する先頭部以外は485系と同じKE5とKE9が使われているようです。
 
一方制御側はどうなっているかというとKE96が使われています。リゾ−トエクスプレスゆうは485系のシステムを使用しているので,てっきりKE70が使われているかと思っていました。おそらくジョイフルトレイン化でサ−ビス関連の引通しが増えたことと,製作された1991年当時今更KE70でもないということでしょう。 
7:47頃DE10 1685に牽かれてゆうマニとゆうが水戸駅に入ってきました。中線に入った編成で何かが行われるようです。
職員さんがゆうマニとゆうとの連結面に集まってきました。どうやら切り離しが行われるようです。
職員さんがクロ484-2のKE10栓受けからKE10栓を抜いています。
KE10栓を左手で持ち,締め付け腕を右手操作してKE10栓受けの蓋を閉じました。
次いでマニ側の栓を外しています。
マニ側の栓も外せたようです。
KE10両栓の各々の栓体を左右両手で持って持ち上げます。
外したKE10両栓はマニ50 2186へ収容するようです。
マニ50の乗務員扉から車内へ入れます。
マニ50の車内へ無事収まったようです。
ジャンパが切れたので,次いで密連を切り離します。
DE10+マニが上り方に進む形で切り離しが完了しました。
DE10とマニは連れだって去って行きました。
リゾ−トエクスプレスゆうはその運用から営業線上で電源車との連結や切り離しを行う為に,安全上の問題でマイクロスイッチが組み込まれたKE10を採用したものと思われます。KE10は栓納めの蓋にマイクロスイッチが組み込まれており,蓋を開けると三相回路が切れる構造となっており安全です。中間部は営業線上での連結解放は想定していないのでKE5やKE9が使われていると考えられます。



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