KE89 電気連結器

電気連結器

 昭和46年に登録されたDE15機関車とラッセルヘッドとの連結部に採用された片側後退式の電気連結器です。製造は早川製作所(株)で,写真右側DL側が固定で,左側ラッセルヘッド側がリンク機構により前後にスライドすることが伺えます。
電気連結器アップ

 電気連結器の連結部のアップです。
左側がDLで,右側がラッセルヘッドになります。
防水対策

 電気連結器の連結面はゴムバンドで保護されて,雨水の浸入を防いでいることが伺えました。この対策は現場での発案らしく青森地区で見かけました。
電気連結器収納状態

 ラッセルヘッドを外した時は写真の様な状態で保護されます。上部の密連カバ−は幾つかのデザインが有るようですが,電気連結器のカバ−は私が見た限りでは同じ物が出回っているようです。
DL側密連部分T

 密連カバ−を外した状態で,この密連は日本車輌製でした。
DL側電気連結器

 DL側の電気連結器の口出し線は電気連結器本体の後ろより引き出されそのままDL内部へと導かれます。また,DL側の電気連結器が固定式であることも確認できます。
ラッセルヘッド側連結部

 ラッセルヘッド側の密連と電気連結器です。密連を連結した後に,電気連結器本体がリンク機構により前へ押し出され,DL側の電気連結器と連結されます。これは電気連結器接点保護の為に,密連を先に連結し,位置が固定されてから電気接点をつなぐように考えられているためです。
電気連結器内部

 KE89電気連結器の内部です。大型接触子4心と小型接触子59心より構成されています。大型接触子は電源供給用と思われます。

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