KE95 電気連結器



電気連結器正面
 国鉄電車に本格的に採用された最初の電気連結器で,京阪神新快速用117系に装着されました。(名古屋地区に配置された117系では電気連結器が省略され,KE96ジャンパ連結器が使用された。)密連と共に自動解結装置が組み込まれています。密連の各動作部には動作状況を感知する為のマイクロスイッチが取り付けられており,まさに自動解結装置の創生期を伺い知ることが出来ます。電気連結器は制御用に突き当て式接触子82心と三相用突き当て式接触子3心から成ります。また,電気連結器にはヒ−タ−が内蔵されています。

KE95電気連結器を向かって左斜めと向かって右斜めから撮ったものです。
電気連結器の左側に飛び出た六角柱の棒が連結相手により押されると電気連結器カバ−が開く仕組みとなっています。
電気連結器下側にあるタボとタボ穴が嵌まり合うことにより電気連結器の位置合わせが行われ,接触子の破損を防ぐ工夫がなされています。
密着連結器の解放レバ−周辺にはマイクロスイッチが取り付けてあり,解放レバ−の動きを検知するようになっています。

KE95電気連結器内部
中央縦に交流三相用の3個の大型接触子が配置され,その左側には凹型突き当て式接触子が41個,右側には凸型突き当て式接触子が41個,合わせて82心となります。

KE95電気連結器の銘板
KE95電気連結器本体に装着してある銘板です。製造は昭和55年12月,製造番号は305002となっています。117系は55年7月には増備が完了しており,100番台の増備は61年なのでこのKE95は破損交換品か予備品かなのであろう。

117系に装着されたKE95電気連結器


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