KE97 ジャンパ連結器



栓受け
老朽化した153系で運行されていた新快速を置き換えるため1979年に117系が登場した。設計に際し引通し線の増加に伴い従来の55心KE70ジャンパ連結器に代り,77心のKE96ジャンパ連結器が開発されて装備されることとなった。
117系導入当初は153系との混結運用が想定され,KE96(77心)とKE64(19心)×2を変換するアダプタが必要となり,KE64×2レセクタプルの背面にKE96プラグを付けたKE98アダプタが一緒に開発された。このKE98アダプタを取り付ける専用のKE96栓受けをKE97と命名している。栓受け内部の接触子の配置等はKE96と同一です。
KE97の特徴はKE98アダプタの脱落防止の為に3カ所でネジ止めする為のネジ穴が準備されていることと,アンダプタの挿入を誤らないように案内ピンが装着されていることです。
KE96の筐体外周の膨らみはこのネジ穴の為の膨らみです。
この写真は奇数向き(東京向き)のKE97-1ジャンパ栓受けです。筐体下部に付いている案内ピンは向かって左側に付いています。

栓受け
この写真は偶数向き(下関向き)のKE97-2ジャンパ栓受けです。筐体下部に付いている案内ピンは向かって右側に付いています。
尚,KE98アダプタの現物はまだ見たことがありません。

左上写真はKE97-1ジャンパ連結器栓受けです。筐体外周のネジ穴用の膨らみが良く判るかと思います。
左下写真はKE97-2ジャンパ連結器栓受けです。KE98アダプラ用案内ピンの様子が良く判るかと思います。

クハ117-305(原番号クハ117-5)の2エンド(写真向かって右側)に装備されたKE97-1ジャンパ連結器栓受け。


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