ジャンパ連結器雑記帳
No.22 KE58カットモデル
   
  しばらく間隔が開いてしまい申し訳ありませんでした。
 今日は西日本旅客鉄道株式会社金沢総合車両所松任本所で見つけたKE58ジャンパ連結器のカットモデルをご紹介したいと思います。  最初の写真は所内でみつけたモニュメントです。土台には『100 47.10.14』とあり,どうやら鉄道100年を記念したものだということが想像されます。ところでこのモニュメント何を表しているかお解りでしょうか?。植木が邪魔して私も最初は何を表しているのか解りませんでした。交流用の6段碍子はすぐに解りましたが,その上の山状の物が何なのか理解出来ませんでした。植木の裏側に回りやっと解りました。実際は山状の物ではなく,『〜』をしていました。これは交流の記号を表していたのです。おそらくこのモニュメントを建てた時には植木は小さかったのでしょう。6碍子と交流記号,松任工場は交流電化路線の要の工場であったことが解ります。
  それでは本題に入りましょう。所内には資料館という建家があり,松任工場時代からの種々の歴史的な写真や物品が展示されています。この資料館の中にKE58ジャンパ連結器のカットモデルが展示されていました。ジャンパ連結器のカットモデルとは珍しいので写真を撮ってきました。本編で説明させて頂いたようにKE58は通勤型から特急型まで幅広く採用された株式会社東芝製の差込式19心のジャンパ連結器です。北陸本線系統では475系,485・489系初期車のMM’ユニット内及び489系非ボンネット先頭車で使用されており,松任でも馴染み深いジャンパ連結器と言えましょう。
  次の写真はカットモデルのアップ写真です。写真左側が線受体で,右側が栓となります。栓受体に引き込まれたケ−ブルは素線に分かれて各オス型接触子に半田付けされています。オス型接触子の先端は,栓のメス型接触子に差し込まれています。この形態より,このタイプの接触子を一般に差し込み式接触子と呼んでいます。メス型接触子の後端は,やはり素線に半田付けされてジャンパ線へとなります。
 
  松任の資料館にはこの他にも高圧回路用KE9ジャンパ連結器の栓のカットモデルも展示されており写真を撮ったのですが,ひどいブレ写真となってしまったのでご紹介は控えさせて頂きました。

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