ジャンパ連結器雑記帳 |
No.32 やっと陽の目を見たKE93 (2) |
前回のキハ66・67形の話を踏まえて,今回からキハ40系のジャンパ連結器の話に入ります。ご承知のとおりキハ40系には種々のバラエティ−がありますので,話が混乱しない様にキハ40系のグル−プの中からキハ47形0番台を例にして話を進めたいと思います。今回はキハ47形0番台の内昭和50年度3次債務車と呼ばれるキハ47 1〜16についてです。 |
上の写真は上から順番にキハ47 5,6,7,8,11,2021(元12),13,14,16の前位ジャンパ連結器廻りを撮影したものです。ご覧の様にジャンパ連結器は両渡りに配置されています。まず1位床下から見てゆくと低圧回路用KE53Bジャンパ栓受けが2個並んでいます。スカ−トの真ん中の掻き取り部にはブレ−キ制御用のKE67ジャンパ栓納めが,写真で見にくいですが,連結器胴受け下部中央に同じくブレ−キ制御用のKE67ジャンパ栓受けが付いています。キハ47
5,8,11,2021ではさらにKE67両栓ジャンパ線が装着されています。次いで2位が床下にはやはり低圧回路用KE53Bジャンパ栓受けが2個並び,その隣には放送回路用のKE66ジャンパ栓受けが着いています。一方1位妻下部には放送回路用のKE66片栓ジャンパ栓及びKE66ジャンパ栓納めが付いています。2位側妻下部には掻き取りの中にKE53Bジャンパ栓納めが2個並んでいます。キハ47
5と8にはKE53両栓ジャンパ線が2本装着されています。 使われているジャンパ連結器は,どれも従来の気動車と何ら変わりはありません。 |
上の2枚の写真はキハ47 16の3位及びキハ47 5の4位を撮したものです。 3位妻部は上述した2位と同様に掻き取りが設けられ,その中にKE53Bジャンパ栓納めが2個取り付けられています。また床下には2個のKE53B栓受けにKE53両栓ジャンパ線が挿入されて隣車(キハ47 5)に渡され,KE66栓受けには隣車(キハ47 5)から渡されたKE66片栓ジャンパ線が挿入されていることが判ります。 4位妻部にはKE66ジャンパ栓納めが1個だけ取り付けられており,妻下部よりKE66片栓ジャンパ線が引き出されて隣車(キハ47 16)へ渡されています。KE66ジャンパ栓納めの下に見える蓋は貫通扉のドアレ−ル点検口の蓋です。4位床下にはKE53両栓ジャンパ線が挿入された2個のKE53Bジャンパ栓受けが見えます。またちょっと見にくいですが,連結器胴受け端にブレ−キ制御用のKE67ジャンパ栓納めと,胴受け中央下部にKE67両栓ジャンパ線が挿入されたKE67ジャンパ栓受けが確認出来ます。後位には当然ながらスカ−トが装着されないので,KE67栓納めも胴受けを利用して取り付けられているようです。下の写真はキハ47 5後位の胴受け端と中央下部に取り付けられたKE67ジャンパ栓納めと栓受けの状態を撮したものです。 |
下の写真はキハ47 15の後位を撮したものです。上述した説明が良く判ると思います。その下の2枚の写真はそれぞれ15号車後位3位と4位のKE53Bジャンパ栓受け取り付け部を撮したものです。端梁にKE53Bがボルト付けされていることが判ります。 |
下の写真はキハ47 16の後位車内を撮したものです。トイレが4位側にあり貫通扉は4位側へ開く様になっています。これは上で紹介した様に3位妻部にKE53Bジャンパ栓納めを取り付ける為の掻き取りが在るために,3位側に戸袋を形成することが出来ない為なのです。 |
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