へんな写真館
その1
《 幌いろいろ 》

電車の幌についてご紹介します。


静鉄ホロ
どこの誰が言ったか知らないが静鉄ホロと呼ばれていました。
ホロ取付座の上にホロ吊りの付いた両持ちホロ⇒静鉄ホロ???
身延・飯田の他、浜松工場で整備を受けた西線用クハ68形にも
静鉄ホロが使われていました。


80系ホロ
湘南電車80系のホロで、ホロ吊りの付いた両持ちホロです。
一般車の貫通路幅が800mmであったのに対し、
80系のそれは1000mmありました。
ホロ吊りは妻面に取り付けられています。

101系ホロ
新性能電車第1号モハ101系のホロです。
このホロは旧国の片持ちホロと同じだったと言われています。
ホロは左側の車に固定されていて右側の車に渡されます。
ホロを収納する時は左側の車に付いたホロ吊り(カブト虫の角状の
物)へホロ右側に見える輪っかを引っ掛けます。

新型電車用ホロ(107系)
東海型153系以降通勤型、近郊型及び急行型電車に
使用された片持ちホロです。ホロの両端共にホロ取付座にクランプ
で装着され、両端共に簡単に外せることが出来ます。

特急電車用ホロ(189系)
特急電車用の片持ち式のホロで、181系をはじめ583系まで
幅広く使われています。ホロを装着するクランプレバ−が車体側に
付いています。車間の分割を考えていない特急電車の場合、
ホロ収納時のホロ吊りは特に無く、簡単なフックで畳んでおきます。





クハ183の前面ホロ取付け座
めったに見ることの出来ない前面貫通部。
ホロ取付け座の構造が良く判る。





ホロの取付方法(その1)
関西急電42系等に見られたホロ取付座です。
貫通路を囲む様に取り付けられた帯板には小さな穴があり、
ホロ布を直にビスで固定していたと推察されます。

ホロ取付座2態
左の車は偶数向きでホロを差し出す側で、
右の車は奇数向きでホロを受け取る側です。
ホロ取付座前縁が違っています。


ホロの取付方法(その2)
偶数向き、つまりホロを差し出す側の、ホロ布のホロ取付座への
装着状態が判ります。ホロ布はまずアングル材の一辺にビスで
取り付けられます。このアングル材の他辺をホロ取付座にボルトで
固定します。従って奇数向きのホロ取付座の前縁は、このアングル
材の辺の幅と同じ幅となっており、固定用のボルト穴が見えます。


ホロの取付方法(その3)
偶数側にホロを取り付けた状態を示します。ホロ収納時は
ホロが垂れ下がらない様にカブト虫の角みたいなホロ吊りに
吊されています。ホロ布前面には連結相手のホロ取付座と
つなぐ為にクランプレバ−が付いたホロ枠があります。
このクランプレバ−は向かって左側のみに付いています。
そのために奇数向き側のホロ取付座にも向かって左側のみに
クランプレバ−が付いています。


101系ホロ(室内側)
左の写真は奇数側から偶数側を見たもので、
偶数側ホロ取付座にホロ枠がボルトによって固定され、
奇数側ホロ取付座にはクランプレバ−で連結されています。
右の写真は偶数側から奇数側をみたもので、
奇数側ホロ取付座にホロ枠がクランプレバ−によって連結され、
偶数側ホロ取付座にはホロ枠がボルトで固定されています。
また、左の写真ではクランプレバ−がホロ枠に付いていますが、
右の写真ではホロ取付座に付いています。
これは前述したようにクランプレバ−がホロ取付座及びホロ枠に
向かって左半分にしか付いていないためで、
ホロ取付座とホロ枠とで半分づつ連結を受け持つことによります。


クランプレバ−とボルト
左の写真はホロ取付座に付いたクランプレバ−によって
ホロ枠が連結された状態を示しています。また、ホロ布が
ビスによってホロ枠に固定されていることも判ります。
右の写真は偶数側の様子でボルトによりホロ枠が
ホロ取付座に固定されていることが判ります。


新型電車用ホロの取付方法
ホロ布の両端にクランプレバ−付きのホロ枠が付いていることが
最大の特徴です。ホロ布とホロ枠とは101系ホロと同様にビスで
固定されています。両端のホロ枠には全周に亘って
クランプレバ−が取り付けられており、
その為にホロ取付座にはクランプレバ−はありません。
すなわちクランプレバ−を操作するだけで、
どちら側の車からでもホロを簡単に外すことができます。
両端のホロ枠には各1組の♂♀の型フックがあり、
これによってホロをどちら側にでも収納することが出来ますが、
実際には偶数向き側に収納しておきます。


特急電車用ホロの取付方法
新型電車用ホロとは正反対でホロ取付座の方に
クランプレバ−があります。ホロ枠にはクランプレバ−と
噛み合う小ブロックが付いています。

711系電車用ホロ
国鉄時代の新性能電車の中にあって,唯一特別なホロを付けて
いる電車です。ホロ吊り機構とホロ断面形状は他の新性能電車
と同じですが,ホロ取り付けのクランプレバ−が旧形国電や101
系のホロと同じ様に半分は車体側のホロ取り付け座に,もう半分
はホロ側のホロ枠に取り付けられています。
      

         

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