へんな写真館
その21
 
《 キハ28 2510 》

西日本旅客鉄道株式会社小浜鉄道部のキハ28 2510をご紹介します。


キハ28 2510の前位より1-3位側をみる。
気動車急行『アルプス』のキロ58に冷房用三相電源を
供給する為に生まれた,たった6両のキハ28 2500番台。
KE53とKE8ジャンパケ−ブルは冷房制御と
キロ58への三相交流400V供給を担っていた。

キハ28 2510の前位より2-4位側を見る。
キハ28 501〜の内505〜510は冷房電源を搭載出来ない
キロ58へ三相電源を供給するために,新製と共に4VK+DM83
搭載改造を受け1505〜1510として登場した。その後冷房化の
ル−ルに則り2505〜2510へ改番されて現在に至る。

後位より3-1位をみる。
後位より3〜4窓間床下に4VKが見える。
トイレの汚物処理はカ−トリッジ式を採用している。

後位より4-2位側をみる。
後位より3〜4窓間の窓柱に設けられた縦型の吸気口が
認識出来る。ここから4VKへ外気を供給していた。
また,その床下にはDM83も確認できる。

電化工事に伴うホ−ム嵩上げに合わせて,
出入り台ステップも嵩上げ改造されている。

     左写真:3位側デッキで冷房配電盤が設置されている。
     中央写真:後位デッキ天井部で通風口が設置されている。
     右写真:4位側デッキでゴミ箱が設置されている。

  左写真:3位側のトイレは存置され継続使用されている。
  右写真:4位側の洗面所は撤去され空きスペ−スとなっている。

キハ28 2510は昭和43年に富士重工で製造された。


ク−ラ−はAU13を7基搭載している。

多くの登山客やスキ−ヤ−の歓声が響いていただろう客室内

ワンマン化改造により前位デッキと客室との仕切壁には
窓が開けられていた。また,デッキ付近はロングシ−ト化された。

このパノラミックウィンドウからは八ヶ岳が見られたはず・・・

助手席側前照灯カバ−には栄光のナンバ−が残っていた。
急行DCの歴史を語る上で避けては通れない2500番台。

通常のキハ28冷房車は1-3位側にDM83, 2-4位側に4VKが付く。
また吸気口は
1-3位側後位より4番目の窓下に横長の形
取り付けられている(下の写真参照下さい)。

これに対して2505〜2510は標準的な冷房化工事方法が
まだ確立されていない時期に工事が行われた為に,通常とは
反対に
1-3位側に4VK, 2-4位側にDM83が付く。
さらに吸気口は
2-4位側後位より3〜4番目窓間窓柱に
縦長の形
で取り付けられている。

標準的なキハ28冷房車の1-3位側
後位より4番目の窓下に横長のルバ−がある。
その床下にはDM83がかすかに見えている。

標準的なキハ28冷房車の2-4位側
こちら側には4VK用ルバ−がない。
また,後位より4番目の窓の床下には4VKが確認できる。

4503D急行白馬で大糸線を走るキハ282500番台
2−4位4位より3〜4窓柱に縦型ルバ−が確認出来る。

         

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