ジャンパ連結器雑記帳 | ||
No.14 ジャンパ線の収納 | ||
仕事の関係でしばらく書き込みが出来ませんでした。 今日はJR北海道の711系,721系,731系電車のジャンパ線収納についてお話したいと思います。 各系列の制御用ジャンパ連結器は,711系がKE78,721系がKE96またはNKE96,そして731系はNKE96を使用しています。これらの電車は雪害対策の為でしょうか栓納めを持たず,両栓ジャンパ線は車内に収納されています。ジャンパ線は,札幌駅を基準として小樽方先頭車の車内の運転室扉の運転室側に収納されています。連結する際には運転室内よりジャンパ線を取り出して使用します。各ジャンパ線には苗穂工場の管理銘板が取り付けられています。面白いのは731系のNKE96両栓ジャンパ線です。下の写真をご覧下さい。731系の両栓ジャンパ線に付く栓は一方が黒色で,他方がねずみ色となっています。これは共通設計された201系気動車も同じです。なぜ栓の色を変えているかと言うと,同じNKE96(或いはKE96)を使用する721系の両栓ジャンパ線に対して,731系の両栓ジャンパ線は長さが50[mm]長い為に,これを識別する必要から他方をねずみ色としているとのことでした。 なるほど見た目は全く同じジャンパ線を識別する為には有益な方法ですね。ところで栓の色が違うと言うことは,連結時に方向性があるのだろうか?と素朴な疑問が湧いてきました。例えば黒い栓側を自分に,ねずみ色栓を相手側に渡すなどといった規則があるのだろうか?ということです。早速小樽駅で連結作業を担当されていた職員の方に伺ったところ『色に対する向きの指示は受けていません。』とのことで,あくまでも管理上の要請からきたものだと思われました。 |
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711系KE78収納状態 | 721系NKE96収納状態 | 731系NKE96収納状態 |
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