ジャンパ連結器雑記帳
No.15 運転所で見つけたもの
  今日は札幌運転所でみつけたジャンパ連結器関連で面白いものをご紹介します。
 最初の写真はKE96栓を改造したショ−ト端子です。車両をバラして検修する際に,被検修車両のジャンパ栓受けにこのショ−ト端子を挿入します。試験信号を流した際に最後尾車両でなくとも,このショ−ト端子で信号が折り返し,編成を組んだ時と同じ状態でテストが出来る様に工夫したものです。
  次の写真は試験電源用開閉器と呼ばれるもので,電源を積んでいない客車や気動車の検修に使用する三相交流440[V]の外部電源です。写真左下に写っているジャンパ栓受けはKE4形で,82系気動車で使われていたものでしょうか。このKE4の先には長いケ−ブルがつながっており,先端にはKE8形或いはKE10形と思われる栓が付いていました。本機は客車検修庫内にあったもので北斗星用客車の検修時等に使用するのでしょう。同様な外部電源装置は気動車検修庫内にもありました。
 次の写真はやはり客車検修庫内にあったジャンパ線を掛けておくスタンドです。ちょうど北斗星用の25形客車の検修が行われており,当該車より外したKE10ジャンパ線2本とKE85ジャンパ線1本が収納されていました。当然のことですが車両の中枢神経とも言えるジャンパ線ですから,大切に扱われていることが伺われました。最近のジャンパ栓は軽量化の為にアルミ鋳鋼を使用していますので,変形し易く取り扱いには慎重さが求められます。
  最後の写真は丁度入庫していたマヤ34-2008のジャンパ栓を撮したものです。恥ずかしながらなんとマヤ34を身近に見たのはこの時が初めてでした。これまでに写真では何度も見ているのですが,実物は今回が最初です。マヤのジャンパ栓は写真でみると随分と大きなものが付いている様に見え,どんな種類のジャンパ栓が使われているのか興味がありました。しかし写真で見た感じとは異なり,使われていたジャンパ栓はごく普通のもので少々ガッカリしました。まず妻面下部に2個ならんだものはKE53ジャンパ栓受けです。写真でしか見たことがなかった小生は,今まで栓納めとばかり思っていましたが,実際は栓受けでした。車体下部には写真左側よりKE3ジャンパ栓受け,KE54ジャンパ栓受け,そして小さいのがKE66ジャンパ栓受けでいたって通常のジャンパ栓が使用されています。この取り付けられているジャンパ栓より,当該車は気動車及び客車との連結を主に考慮されていることが伺えます。マヤの車内に入れればもしかしたら何種類もの特殊両栓ジャンパ線がしまってあったかもしれませんが,後の祭りです。何時か機会があったら,是非マヤの車内へ入ってみたいと思います。
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