ジャンパ連結器雑記帳
No.16 栓の装着 (1)
  今日から3回に亘ってジャンパ栓の装着方法についてお話したいと思います。
  第1回目はKE52に代表されるクラッシックな形態のものについてです。
  最初の写真はKE53栓受けですが,栓受け本体下部にはバネの働きによって伸縮する引掛金具が付いています。手前側のハンドルを引くと,バネの力を感じながら伸ばすことが出来ます。栓が挿入されていな時には,引掛金具は栓蓋下方に付いている引掛に掛けておきます。また,栓蓋の裏側にはダボが付いています。 
  栓蓋は栓受け本体に蝶番で取り付けられ,蝶番に仕込まれたバネの作用によって常に閉まる力が掛かっていて,栓受け内部が汚染しないように保護します。連結作業時や点検時に栓蓋を開けたままの状態にしたい場合には,ミゾに止金具をはめ込んでロックすることが出来ます。 栓には上部にダボ,下部に引掛が対称位置に配置されています。
 栓受けに栓を挿入すると,栓受けの引掛金具を栓の引掛に掛け,さらに栓蓋裏のダボと栓のダボ同士が噛み合い,栓蓋のバネの力によって噛み合わせを強固なものとし,栓の脱落を防止します。
  それでは,実際のジャンパ連結の手順について説明します。
   (1)栓蓋下方に掛かっている引掛金具を外す。
   (2)栓蓋を開けて,閉じない様に止金具をミゾに掛ける。
   (3)栓を栓受けに挿入する。
   (4)引掛金具を栓の引掛に掛ける。
   (5)栓蓋の止金具を外す。
   (6)栓蓋を閉めながら,栓蓋のダボと栓のダボを噛み合わ
      せる。
 以上で連結は完了です。

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